同じ素材でも仕上げによってメンテナンス方法もイメージも変わります。
仕上げは大きく分けると
(1)無塗装のまま(2)ウレタン塗装仕上げ(3)オイル塗装仕上げ、の3つです。
塗装は一切施さず、素地のまま使う方法。
素地のままですので、手垢やシミ等はつきますが、
木そのものを本当に自然のまま使って頂けます。
ウレタンで木の上に塗膜を作って保護する方法です。
飲み物をこぼしても塗膜が守ってくれるので、天板にシミもつかず、
塗膜が傷つかない限りはメンテナンスフリーです。
ただし、塗膜に覆われるので触り心地はつるっとし、木肌の感覚はほとんど残りません。
また、一旦ウレタンの塗膜が傷ついてしまうとご自分で復旧することはできません。
とにかくシミを心配せずに使いたい!!という方にお薦めです。
オイルを木に染み込ませることで、汚れを防ぐ方法です。
ウレタン塗装のように塗膜を作るわけではないので、飲み物をこぼしたまま放置すると吸い込みシミになることがありますが、こぼしてすぐに拭き取ればひどいシミになることはありません。また、オイルの成分が切れないようにこまめにオイルを塗装することで汚れを防ぐことも可能です。
また、万が一シミや傷がついてしまっても紙やすりやアイロンを使ってメンテナンスすることも出来るのもオイル塗装仕上げの良いところです。
オイル塗装仕上げ天板のメンテナンス方法
※ウレタン塗装仕上げの場合には、以下の方法では塗膜を傷つけてしまうので、
絶対に行わないで下さい。
※使用するオイルは、仕上げをしたオイルと同様のものを使用して下さい。
NATURE DESIGNでは、特にご指定がない場合は、オスモカラー#3101を使用しています。
- CASE1.
- 飲み物をこぼしてシミを作ってしまった!
気がついたら輪ジミが…!!
1. 汚れた部分を紙やすりでやすって汚れを落とします。
(#320ぐらいの粗めのやすり)
木目に沿って磨くのがポイントです。
強くこすりすぎるとその部分だけがへこむことがありますのでご注意下さい。
2. 刷毛やウエスなどで紙やすりで磨いた部分にオイルを染み込ませていきます。 薄く伸ばして塗りこむのがポイントです。
3. しっかり乾燥したら完成です。
- CASE2.
- 重たいものを落として傷をつけてしまった!
1. アイロンを高温に温めます。
2. ぬれた雑巾を用意し、傷の上から木目に沿ってカッターを入れていきます。 カッターで切れ目を入れた上にぬれた雑巾を置きます。
3. ぬれた雑巾の上にアイロンを当て、蒸気が出なくなるくらいまで待ちます。 蒸気がへこんだ木の繊維の中に入り込み膨張し、へこみ傷が修復します。
4. アイロンと雑巾を取り外し水によって毛羽立った部分をサンドペーパー(#320)で磨きます。
5. 刷毛やウエスなどで紙やすりで磨いた部分にオイルを染み込ませていきます。 薄く伸ばして塗りこむのがポイントです。
6. しっかり乾燥したら完成です。
注)再塗装した部分と既存の塗装部分では若干の色むらや艶の違いはありますが、徐々に馴染んできます。
注)あくまでも補修ですので、まったく新品同様にはなりませんが、ほとんど目立たなくなります。
【注意事項】
※作業の際は部屋の換気を十分に行ってください。
※塗料の拭き取りをしたウエスや布は自然発火のおそれがありますので
十分に水に浸して処分するか、すぐに焼却処分して下さい。
木の肌触りを残したい!手を入れながら、シミも傷も味だと思って使いたい!
という方におすすめです。