世界遺産 屋久島に生育する樹齢1000年以上の杉のことを屋久杉といいます。
一般に自生している杉に比べ、栄養の少ない花崗岩の島に生えるため、成長が遅く年輪の幅が緻密になり、材が硬くなります。また屋久島は降雨量が多く湿度が高いため、樹脂分が普通の杉の約6倍近く溜まります。
その、細やかな木目と、つややかな油分はまさに悠久の時と大いなる自然が創出した唯一無二のもの。その美しい木目を利用して、昔から欄間や工芸品の材料として使われてきました。また、現在では、原生林保護のため1973年には伐採禁止となり年々入手が困難になってきています。
岡崎製材には、その屋久杉を50年以上も前から集め、市場に流通させている人がいます。
80歳を過ぎた今でもなお、自ら鹿児島の原木市に通い競りを行っています。その鋭い目利きによって選ばれた逸品にはなにものにも変えがたい魅力が宿っています。